2013年01月10日

大阪市立桜宮高校バスケットボール部の男子生徒と暴力を肯定する背景

大阪市立の高校で教師の体罰を受けて自殺した生徒の両親が初めてインタビューに応じ、教育委員会の説明とは違い、「教師は当初、謝罪しなかった」と語りました。


自殺した生徒の両親

「(遺体の)顔を見て頂いて、指導か体罰かと妻が(教師に)問いただした。(教師から)『これは体罰です』との言葉が出た。謝罪はなかった」


大阪市立桜宮高校2年で男子バスケットボール部のキャプテンだった生徒は先月23日、部の顧問教師の体罰が厳しくつらいという手紙を残して自宅で首をつって自殺しました。


市の教育委員会は当初、教師は体罰を認め、通夜の際に両親に謝罪したと発表していましたが、両親は謝罪は後日だったと明らかにしました。


一方、男子生徒が通っていた高校では9日夜、保護者説明会が開かれ、校長と教頭が経緯を説明し、謝罪しました。桜宮高校では一昨年にもバレー部で体罰があり、「なぜ再発防止できなかったのか」という質問が保護者から相次いだということです。


説明会に出席後の保護者

「あしたからどうやって通わせたらいいか。こんな学校、通わせて大丈夫かと思う」


学校側は今後、すべての部活について体罰がなかったかどうか生徒や教職員にアンケート調査を実施するとしています。


ここまでテレ朝ニュース引用

http://news.tv-asahi.co.jp/



大阪市立桜宮高校の保護者説明会後、マスコミにマイクを向けられたこの学校の保護者の一人が「自分としては、体罰を否定も肯定も出来ない」と話しているのを見て驚きました。


肯定することが出来ないのは当然のことですが、なぜ否定することが出来ないのでしょう???


信じられないことに、報道によると、この暴力教師を擁護する意見もあるとか・・・。


体罰=暴力傷害を肯定したい人の考え方の根拠が今ひとつわがりません。


ひょっとして教師を神聖化している???



大昔、教師は聖職だと言われていたそうです。


体罰とは、聖職者様である教師が、決して暴力を振るいたいから振るうのではなく、愛を持って、その子のために良かれと思い手を上げる「愛の鞭」で、有り難く受け入れるものだという考えが根底にあるのようです。


躾のためだと言いながら子どもを虐待する親と全く同じ、教育だ何だと言おうが、教師の体罰は暴力以外の何物でもありません。



大阪市立桜宮高バスケットボール部主将の男子生徒は、亡くなられる前日(暴力教師から激しい暴行を受けた日)、練習試合を終えて帰宅した際、いつもよりも明るい声で「ただいま」と言い、「試合には負けた」「お弁当、おいしかったよ」など何気ない会話を母親としたということです。


いつもより明るい声・・・


最後まで、親の前では気丈に振る舞ったのですね。


母親が最後にこの男子生徒を確認したのは、亡くなられた当日の午前1時ごろで、床にうつぶせになっていたということですが、泣いていたのでしょうか。。。


それとも、覚悟を固めていたのでしょうか。。。



大阪市立桜宮高校では、暴力教師はバスケットボール部顧問の一人だけにとどまらず、生徒に体罰を繰り返す凶暴な35歳のバレーボール部顧問もいて、おととし9月、度重なる暴力行為の末、ようやく停職3か月の処分を受けましたが、その後、信じられないことに顧問に復帰したそうです。


亡くなられた男子生徒が死ぬほど追い詰められた背景には、暴力を容認する、若しくは肯定する、いやっ、ひょっとして推進する環境があったのだと思えて仕方ありません。


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