2014年04月05日

冤罪袴田事件!「疑わしいと言うなら罰する!」裁判所・刑事裁判の大原則

3月27日、強盗殺人罪などで死刑が確定していた袴田巌氏に対して、静岡地方裁判所が再審開始を決定しました。


決定では、犯人の着衣とされてきた衣類について、DNA型鑑定結果などに基づき「(捜査機関により)捏造(ねつぞう)されたものであるとの疑問は払拭されない」と断じています。


さらに「証拠が捏造されたと考えるのが合理的。捏造する必要と能力を有するのは、警察をおいて外にはない」「違法、不当な捜査が存在した」「人権を顧みず、犯人として追及する姿勢が顕著だった」−と、これでもかと言うほど捜査機関への痛烈な批判を浴びせました。


検察が即時抗告したので、無罪確定にはまだハードルがありますが、弁護側にとって大きな前進だと言えるでしょう。


ここまで産経ニュースより引用

http://www.sankei.com/



冤罪袴田事件で逮捕から48年・約半世紀も拘束された袴田巌(はかまだいわお)さんが、先月3月27日に再審が認められ、東京拘置所(東京都葛飾区小菅1−35−1)から、ようやく釈放されました。


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冤罪袴田事件が発生した当時の警察内部資料には、「袴田に自分が犯人だと思い込ませろ」と、マインドコントロールを施すように記されていたそうです。


それが東京拘置所にも受け継がれていたのでしょう。


拘禁性の精神障害に追い込まれた袴田巌さんは、「袴田事件はもう終わった」などと言っているということです。


マインドコントロールを受け入れないと、あまりに辛すぎて生きてこれなかったのかもしれません。


また、精神障害が改善され、マインドコントロールが解けた方が幸せなのかどうか、袴田巌さんのあまりに過酷で理不尽な人生を思うと何とも言えません。



袴田巌さんを犯人とする証拠は捏造しなければ何ひとつない状況で、袴田巌さんの同僚の証言などアリバイが証明できる証言・証拠を隠滅してまで犯人に仕立て上げた警察・検察は、袴田巌さんの真の名誉回復のためにも、いい加減に袴田事件の捜査・真犯人の究明に取り掛かかってください。


真犯人を野放しにしたまま、証拠捏造・証拠隠滅、猿芝居に明け暮れて、事件発生から48年もの間、袴田事件の事件捜査を全くしていないのですから。


そして、「疑わしきは罰せず」という刑事裁判の大原則を否定して、「疑わしいと言うなら罰する」という大原則に従って判決を下した裁判所も、袴田巌さんと、その姉・家族の人生を奪ったことは償わなければなりません。


人を裁き、刑罰を科す立場である裁判所が自らを裁けない、裁判所が組織ぐるみで犯した罪を償わないということでは納得できません。


被告に暴力を振るおうが、証拠を捏造しようが隠滅しようが、さらに誤審で死刑判決を下そうが罪を償わない、責任も問われない、そして現役から組織改革のための内部告発がない。。。



袴田事件で一審を担当した3人の裁判官のうちのひとり、熊本典道(くまもとのりみち)元裁判官が、「心にもない判決を書いた」と良心の呵責に耐えきれず、袴田事件から40年も経過した2007年に、袴田事件の支援者に宛てて「事件は無罪であるとの確証を得ていたが裁判長の反対で死刑判決を書かざるを得なかった」という内容の手紙を書き、その後、記者会見でも同様の趣旨の発言をしました。


この行動自体は評価されるべきだと思いますし、袴田巌さんの釈放に大きく貢献したと感じます。


しかし、現在の熊本典道元裁判官は司法界に完全に関わっていない人物です。


通常は警察・検察官や裁判官は退職・退官後も再就職先・天下り先が用意されており、親族もその組織の直接支援・間接支援を受けて仕事に就いている場合が非常に多いのです。


組織を裏切ることがなければ、とことん組織に守られますが、内部告発をするなど組織に背くということになれば、本人だけではなく親族の人生までも大きく変えることになるのです。


国益よりも組織の利益・個人の利益を優先する天下り制度に、親族もろともどっぷり浸かった警察・検察、裁判所に自浄能力など期待できると思いますか?


冤罪という国家犯罪に関しては時効を廃止して、たとえ組織ぐるみで半世紀もの時間稼ぎが行われても、責任を追及できる仕組みが必要です。


親族・子孫の財産没収など、責任をその一族に負わせることができる仕組みが必要なのです。
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